株式会社花祭果実

 
 

花祭果実 唐島 晶悟さんのあゆみ

会社勤めから一念発起!農家への転身を決意。

きゅうり農家だった祖父の畑を継ぎ、佐賀県江北町でいちご農家をはじめました。祖父の名字から屋号は『むらおか農園』に決定。

オリジナルブランド『王様のいちご®』

就農から10年間は苺の栽培に注力し、研究の日々を過ごします。試行錯誤の末、土壌学・植物生理学に基づく独自栽培を行い、オリジナルブランド『王様のいちご®』が誕生。

商談会へ参加し販路拡大。

ギフト用として全国発送へ!

talk1

喜びの風景を体感したい。

観光農園へ向けていよいよ始動!

talk2

未来への投資、若手の育成。

talk3

「農家じゃない」こと

カフェを開業。組織運営に悩む日々。

talk4

花祭果実のこれから

「目的地にしてもらえる観光地」に。

talk1

喜びの風景を体感したい。

晶悟さんが考える「農家の仕事」は、食べてくれる人を喜ばせること。ギフト用としての全国発送は、苺を贈る人・受け取る人の双方を喜ばせることができますが、お客さまに商品を直接手渡すことはありません。「喜びの風景」を直に体感出来なかったことで、晶悟さんは次のアクションを決意します。

「もっと近くで、喜ぶ顔が見たい。」

自慢の苺を食べてくれる人たちの喜びの風景をたくさん生み出す、そしてそれを農家自身も間近で体感できる。その究極の形が観光農園かなと考えた晶悟さん。実は就農当初より、観光農園の構想を持っていました。開業に向け、さが農村ビジネスサポートセンターでは先進事例の情報提供やプランナー派遣など支援を行いました。

「特に事業計画やブランディングなど骨格作りには、かなり力を入れました。正直、忙しい日々の中で、なんでこんなことをしないといけないんだ… と思ったこともありました。取り組んでいく中で、“想いを言葉にする”ことや“軸をつくる”ことの大切さを実感し、前向きに考えられるようになりました。今でも軸がブレそうになったときに、自分を引き戻してくれるものになっています。」 

そして、2021年に『花祭いちごの谷』が開業しました。

talk2

未来への投資 若手の育成。

実際に観光農園を訪れてみると、若いスタッフが多いことに気づきます。株式会社花祭果実では、農業大学を卒業した研修生を積極的に受け入れているそうです。

「1~2年実践的な技術を身につけて、独立していってもらえたら。自分自身が悩んだ経験もあり “遠回りしなければ、みんなもっとやりやすいんじゃないか?”と考えて、惜しみなく情報を公開しています。農家のなり手がいない、子どもたちが継がないというなかで、せっかく自分のところに集まってくれているので、たくさん吸収して活躍していってもらえたら嬉しいです。」

お客さまの笑顔が身近にあり、未来への希望も見える。そんな喜びの風景を見ながら、実は次の事業展開も並行して進めていました。江北駅前のリニューアルに伴い、2022年5月にいちごCAFEを開業されました。

talk3

「農家じゃない」こと

「観光農園のお土産になるような加工品をつくりたい」と考えていた晶悟さんは、観光農園の準備を進めながら菓子製造業許可をとれる場所を探していたそうです。

「タイミング良く、江北駅リニューアルに伴う駅前開発でできるコンテナショップに出会いました。加工品の製造だけでなく、飲食の提供もできるということで出店を決めたんです。それからカフェの開業準備のため、サポートセンターにプランナー派遣をお願いしました。メニューの企画や試作・試食や、衛生管理・接客指導など幅広く支援してもらいました。」

しかし、準備期間は“農家じゃないこと”に困惑し、どんどん元気がなくなっていったそう。

「苺農家が観光農園をするのは、お客さんが来るという要素は加わるけどあくまで生産の延長だと思うんです。でも、苺農家がカフェをするとかお菓子屋さんをするのは、あまりに農家のやることとは別物ですね…。ただ、そこで誰かにまかせっきりになってしまうのも駄目かなと思ったんです。まずは自分たちが魂を込めたものをつくって、それを成長させていくのが基本だよなと踏みとどまりました。」

最近は組織運営の難しさも感じている、と語る晶悟さん。栽培管理一つとっても、昔は自分ひとりが思う方法で出来ましたが、管理をほかの人にまかせることで生じるすれ違いも感じているようです。担当者は頑張ってうまくやってくれていると思うので、管理する側の自分がもっと勉強してうまくできるようにならないと…と考えているそう。

個人や家族単位での経営が多い農林漁業者さんにとって、組織のマネジメントは悩みの種の1つ。「いよいよ経営に本腰を入れないといけない時期にきている」と晶悟さんはいいます。

「事業を展開すると悩む内容の種類とその頻度も増えますが、チャレンジが出来て、それにまつわる悩みと考えるとむしろ贅沢だと思います。ネガティブな悩みではないから。」

talk4

花祭果実のこれから「目的地にしてもらえる観光地」に。

「花祭いちごの谷自体を観光地にしたいです。車で2時間かかるけど行きたい!と、ここを目掛けて来てもらえるような場所になれば、新しく地域の雇用も生み出していくことができると思います。佐賀県観光課ともお話しをしながら、少しずつ準備を進めています。」

晶悟さんが描いた喜びの風景は、自分ひとりから地域に、そして未来に広がっていきます。

支援機関・体制

佐賀さいこう農業経営体育成農家

支援組織:農業会議・中小企業診断士・専技・杵島農業振興センター・さが農村ビジネスサポートセンター

農業大学校 / 加工技術等

江北町役場・杵藤農業振興センター / 補助事業紹介・生産技術支援等

佐賀県産業イノベーションセンター / 各専門支援(さが農村ビジネスサポートセンター・知財支援課・よろず支援拠点)